リフレーミング旅行

ゴールデンウイーク休暇を利用して
広島に旅にでた。
世界一自分を理解してるだろうある意味師匠的な人と一緒。
師匠が計画を立ててくれていたので
なんだか大人修学旅行生とその引率みたいだった。


一日目。
行きの新幹線の中で米米の曲を聞いていた。
小学生から解散までずっと好きだった。
解散ライブの音源の中でカールスモーキー石井
「幸せになれよ」って言う所があって、
それがもう10年以上前の事で、
今の自分って幸せになれてないんじゃないかと思って
泣きそうになってしまった。
9時頃、広島についた。
バスで移動。
ホテルに荷物を預けて平和公園を見る。
小・中・高と修学旅行で行ったのだけど、
その時とは全然違う見方ができた。
あの頃って、「原爆で死んじゃった人って
きっと無念だったろうな」って
気持ちが強くて生き残った人の事を考えなかった。
今回見て回って思ったのは
「そんな悲惨な体験して、
そんな事って絶対忘れたい記憶のはずなのに
それを『同じ事をくりかえしてはいけない』って
他の人の為に後世に伝えてくれている人たちが
たくさんいてくれた」っていう事。
それって自分に置き換えたらどうだろうなって。
自分もあるつらい経験をしたけど
それを誰かの為に語って、何か役に立つ日が
くるんじゃなかろうか、ってちょっと前向きになった。
夜は広島のお好み焼き。
カープ」ってこてこてな名前の店だったけど
すごいおいしかった。


二日目。
宮島観光。ここも行った事はあったけど、
時間がたっぷりあったので、
学生の頃よりはいろんなものがみれた。
鳥居の満潮と干潮の時の違いも見れた。
あの鳥居考えた人ってすごい、と素直に感動。
たくさん写真をとった。
ずっと山を登って上の方まで行った。
師匠が子供のように川遊びをしてた。
仕事に一生懸命になれる人って遊びも一流っていうけど
まさしくそれなんだろうな〜と妙に納得。
いままで「食感が気持ち悪い」と思って敬遠してた
牡蠣を「ここで本場の味を食べないと」って
思ったら食べれるようになった。
焼きたてのもみじ饅頭を食べて、お土産を買って。
広島の路面電車にも乗ってみた。
夜は地元の居酒屋って感じの店で久々に一緒に飲んだ。
師匠は酒、弱くなってたなぁ。
柚子胡椒がどんなものかはじめて食べた。
食わず嫌いが多い事を再認識。
そして久々に睡眠薬の効果以外の眠気を味わった。
体を動かす事って大切。


三日目。
フラワーフェスティバルを見る。
たくさん人がいてにぎやかだった。
福岡のどんたくと似てるけど違うな〜という印象。
二人して疲れてて、
特に私の足が痛くなったのであんまり歩き回れず。
普段足腰鍛えとかないと足手まといになる事がわかった。
気をつけよう。
仕方ないのでカラオケに行った。
二人で最後に行った時より
私は歌がうまくなってるとアピールしたかったのだが、
師匠は気付いてくれただろうか・・・。
帰りの新幹線の中でもやっぱり米米を聞いていたんだけど
やっとこれがわかる歳になってきたな〜と思った。
10時頃自宅にたどり着く。


今回の旅のテーマはリフレーミング
思い出の上書きだった。
嫌な出来事も前向きにとらえることができた。
牡蠣は意外と美味しい事がわかった。
広島はヤクザで有名な町というある時期受けた
猛烈な刷り込みイメージを取り除けた。
とある曲をカラオケで歌った事で
「この曲はあの時」って嫌な思い出の上に
「楽しい広島旅行」を上書きできた。
その刷り込みも嫌な思い出も
いつかだれかの為になればいいって思った。
何年も昔に大好きだった米米の歌を
行き帰りの新幹線で聞いて、
昔とは違った環境や立場から歌詞の良さに再感動できた。
師匠とずっと仲良くしてもらえてて良かったと思った。
たくさんの事に感動できて感謝できてよかった。
三十路目前にしてなにものにもなれてない自分を
なんだか幸せになってない、哀れだと思っていたけど、
何者にもなってない自分は何にだってなれる可能性が
まだまだ十分にあるんだって思い直せた。
たくさん収穫があった旅だった。